検査について
About inspection
検査の紹介
12誘導心電図
四肢および胸部に電極を付けて記録します。心臓の異常がないか、また、不整脈や虚血性心疾患等の疾患の発見、評価を行います。
ホルター心電図
特に不整脈の評価に有用です。不整脈の種類や頻度から治療方針を立てるのに有効です。
モニター心電図
不整脈や急性心不全などの緊急対応が必要な状況でのモニタリングに効果的です。当院では緊急時に対応できるように装備しました。
超音波(エコー)検査
心臓エコー
心臓の動きや形態、弁の動きなどを観察します。弁膜症や、心不全の診断などを行うために循環器にとって重要な検査です。
頸動脈エコー
頸動脈は脳へ血液を送る大事な血管です。
頸動脈の動脈硬化や狭窄の評価を行うと同時に全身の動脈硬化の目安に用います。
腹部エコー
肝臓、すい臓、胆のう、腎臓、脾臓を中心に腹部全体を観察します。健診で指摘された病変の経過観察や、メタボリックシンドロームの脂肪肝の有無、糖尿病の膵臓や腎機能チェックを行ったりします。その他、腹部大動脈や腹腔内リンパ節、腹水の有無をみることも可能です。
甲状腺エコー
甲状腺の大きさをみたり、腫瘍の有無を観察します。
甲状腺機能亢進症や低下症の診断にも有効です。
乳腺エコー
乳房のしこりの形状や大きさなどを観察します。必要な場合に専門機関をご紹介します。
前立腺エコー
頻尿の原因として前立腺肥大症がかくれている場合があります。前立腺の大きさを計測するとともに、癌がないかどうかも確認します。
腎動脈エコー
高血圧の患者さんの中で、腎動脈狭窄が原因のことがあります(腎血管性高血圧)。
腎動脈とは腎臓に血液を送る血管で、動脈硬化などによりこの血管が狭くなっていないかを観察します。
BNP迅速測定
心臓にかかっている負担を数値として表します。院長が長らく臨床研究してきた検査項目であり、その評価は熟知しています。心不全の予後や治療方針、不整脈の予知にも重要な情報となります。院内で迅速測定して診療に活かせるようにしています。
緊急検査項目
白血球数、貧血、炎症の値(CRP)、心筋梗塞の定性検査(トロポニンT)、緊急判断が望まれる検査項目はできるだけ院内で迅速に判断できるようにしています。
感染症に関しては完全予約制になりますが、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザウイルスの抗原検査が迅速に行えます。ドライブスルーを使えば、車内で比較的短時間で診察可能です。
採血検査
血管硬度:血管年齢評価
心臓病や血管病の発症は、血管年齢に相関が強いことが知られています。四肢の血管や脈波を測定することで、血管の硬さ(血管年齢)を評価します。足や腕の血流状態を評価することもできます。
24時間血圧計 ABPM
夜間睡眠中の血圧を含めて評価します。睡眠中の血圧は血管イベントや治療薬選択上も重要な指標になります。
肺機能検査
スパイロメータを使って息を吸う力、吐く力などを調べます。息切れが、循環器疾患によるものか肺疾患によるものか鑑別に有効です。
睡眠時無呼吸評価(簡易型)
循環器疾患に深い関りがあります。現在増加している無呼吸症候群の評価に使います。
呼吸一酸化炭素濃度測定
禁煙外来で使用します。禁煙すると呼気に含まれる一酸化炭素濃度が減少していきます。禁煙状況の一つの目安になります。